わたしたちは、夫婦で節約生活を楽しんでいる「節約夫婦」と申します。ブログ「おいしい節約料理のススメ」では、節約料理をはじめ、暮らしに役立つ節約術をたくさんご紹介しています。
さて、今回も「ユーザーレビュー」さんに記事を寄稿させていただくことになりました。
前回は、引っ越し費用を節約する方法について、記事を書かせていただきました。
今回は、電気代を節約する方法を徹底解説します。意外と知られていない節約術があるんですよ!
実は、節約夫婦の“夫”(筆者)は、学生時代の3年間、電気専門の学校で勉強してきましたから、電気について、かなり詳しいんです。そんなわたしが、月々の電気代を大幅に安くする方法を解説しますね。詳しく説明してゆきますので、どうぞご覧ください。
[:contents]使用量と契約を見直そう!
電気代を節約するために、まず、最初にすべきこととは何でしょうか?
それは、普段、実際に使用している電気量と、契約しているアンペア数が本当に適切なものか、ぴったり合っているかを確認する、ということです。
毎月、電気会社から電気代の「明細書」が送られてくるはず。東京電力を例に挙げると、「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」というものです。(インターネットでWEB明細を見ておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、同じものです。)その明細を見ると、使用した電力と共に、現在契約している「アンペア」数が書かれています。
この契約しているアンペアの大きさが、どんな意味かご存知ですか?これは、一度に使用できる最大の電気の量を表わしているんです。
つまり、一度にどれほど電化製品を利用するかが、契約アンペアを選ぶ際のポイントというわけです。
ですから、普段、一度にたくさんの電化製品を使用するわけではないのに、大きなアンペア数を契約しているなら、もったいないことになっています。たとえるなら、レンタカーを借りるとき、4人しか乗らないのに、大型バスを借りてくるようなものです。そんなに大きなバスはいらないですよね。軽自動車で十分です。この場合、「大は小を兼ねない」わけです。
電気代も、契約アンペア数が大きければ大きいほど、基本使用量が上がってしまいます。利用しない電気代まで支払うのは、とてもムダなことですよね。
たとえば、20アンペアしか利用しないのに、40アンペアで契約しているなら、基本料金をかなりムダに支払っていることになります。
東京電力を例に挙げると、40アンペアの基本料金は月額1,123円です。一方、20アンペアの基本料金の月額は561円です。なんと、月に562円も節約できます。年間で、6,744円もの節約になるんです。
まずは、契約しているアンペア数が適切かどうか、確かめてみましょう。
アンペア数確かめる方法は、色々ありますが、たとえば、このような無料のシュミレーターを利用することもできます。
アンペアチェックの無料シュミレーション
シュミレーションするときには、 一番電気を使う時を考えて、一度に使用する電化製品 の「容量(アンペア数)」と「台数」を選択するのがポイントです。
「実際の容量」という欄で、アンペア数を自由に選択できるようになっています。(「A」というのは「アンペア」のことです。)「容量」は、ご家庭の電化製品の側面などに書いてありますから、すぐにわかりますよ!
そして、その家電を「何台」利用しているかを選択しましょう。
あとは、「シュミレーション スタート」をクリックするだけ。シュミレーションの結果と、契約しているアンペア数を比べてみましょう。
ポイント!
シュミレーションするときには、1年を通じて、一番電気を使うときを想定すると良いでしょう。
たとえば、同時にたくさんの電化製品を使う夕食時を想定することもできます。あるいは、クーラーをガンガン使う夏場や、色々な暖房機器を使う冬場を想定することもできます。各家庭によって、一番電気を使う時間や季節は違いますので、ご注意くださいね。
もし、基本契約アンペアが大きすぎるなら、より小さなアンペア数に変更しましょう。契約している電力会社に連絡すれば、簡単に変更できます。これで、基本使用量を大幅に節約できるんです。
電力自由化って?
2016年4月から「電力自由化」が始まりました。これより前は、大手の電力会社が独占的に電気を販売していて、どこで電力を買うかを選ぶことはできませんでした。
しかし、2016年4月から、大手の電力会社が独占するのはやめましょう、ということになりました。それ以来、わたしたち消費者が、いろいろな電力会社から、自由に契約先を選べるようになったんです。これが、「電力自由化」です。
自分で電力会社を選んで節約!
電力自由化になったことで、わたしたち利用者が、自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。上述しましたが、電気の使用量は、各家庭によって、大きく異なりますので、一概には言えませんが、試しに、どんな電力会社が自分の家庭に合っているか、調べてみる価値はありますよ!
たとえば、都市ガスの会社や、ガソリンスタンドで有名な会社も電力を販売するようになっています。また、携帯電話会社も電力の販売を始めています。普段から、よく利用するサービスとセットにして、電力も契約すると、全体として割引になることがあります。
また、携帯電話のauユーザーであれば、「auでんき」で契約すると、ポイントが還元されて節約になるかもしれません。
また、ガソリンスタンドのENEOSをよく利用する家庭なら、「ENOSでんき」で契約すると、ガソリンや灯油代が割引になって、全体として節約になるかもしれません。
このように、普段、よく利用するサービスとセットで電力も契約するなら、大幅に節約できる可能性があります。多くの電力会社で、無料の見積もりが取れますので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
ちなみに、わたしたち夫婦も、「電力自由化」になって、すぐに見積もりを取ってみました。しかし、わたしたちの場合は、普段から色々な面で節約し過ぎていて、セットで契約しても、それ以上、値段が下がらないほどの料金でしたので、今まで通り、大手の電力会社で契約しています。(携帯電話は格安SIMを利用していて月1,000円以下ですし、ガスやガソリンもすでにガッツリ節約してしまっているので…)
というわけで、家庭によって、利用状況が大きく異なりますから、「自分の家はどうだろうか」と考えて、電力会社を選ぶのがポイントですね。必ずしも、近所の人が契約している電力会社が”ベスト”というわけではありませんから、 まずは、調べてみることをおすすめします。
簡単にできる省エネ対策で節約しよう!
テレビのCMなどを見ると、「節約するには、省エネ家電に買い換えよう」とPRしていますよね。ただ、新しい家電を購入するには、初期費用がどうしてもかかりますから、慎重に考えることは大切です。
まずは、新しい家電に買い換えるのではなく、今ある家電を賢く使う方法を考えてみましょう。
待機電力を減らすには?
ズバリ、不要なコンセントは抜いておく、ということです。
電化製品にもよりますが、利用していなくても「待機」しているだけで、電気を使用していることがあります。
たとえば、エアコンは、リモコンでスイッチを入れると、すぐに動き出しますよね。これは、エアコンが、いつでも、すぐに運転を始められるように「待機」しているからです。(エアコンの機種によります。)
ということは、春や秋など、ほとんど空調を使わないときにも、エアコンのコンセントを差しておくなら、ずっと「待機」していることになります。これはもったいないですね。利用しない時期は、しっかり、コンセントを抜いておきましょう。
また、家庭用のゲーム機も、「待機電力」が多いと言われています。(これも機種によりますが…。)利用しないときは、コンセントを抜いておきましょう。
さらに、テレビも「待機電力」があります。多くの方は、リモコンで電源を切っているのではないでしょうか?たしかに、その方が楽ですが、リモコンで切ると「待機電力」がかかってしまいます。それで、テレビの節電のためには、本体の主電源を切ることをおすすめします。
エアコン代を節約する方法とは?
よく言われることですが、暖房の設定温度は20から22度、冷房は28度がおすすめです。我が家では、いつもその温度にしています。
ちなみに、温かい空気は上に行きます。座っていると、足元は寒いのに、 頭は温かいということがありますよね。それで、エアコンの風向きを下にしておくと、効率的に部屋が温まります。効率的に温めることができれば、節約になりますよね。
また、我が家では、夏にエアコンを利用するときは、扇風機も併用するようにしています。冷たい風は下に行くため、扇風機を上向きにして、冷たい空気を部屋の天井方向に送るようにしています。
加えて、エアコンの掃除も、とっても大切な節約術なんですよ。フィルターが汚いとエアコンが十分に性能を生かせないんです。フィルターが詰まっていると、 エアコンが必要以上に「性能を発揮しよう」とがんばり過ぎちゃうんですね。そうすると、余分の電力を消費してしまい、電気代が増えてしまうのです。それで、フィルターは、エアコンの説明書に書かれている頻度で、定期的に掃除しましょう。
さらに、エアコンの室外機の上に、アルミの反射板を取り付けるのも効果的です。(車のフロントガラスにつける「日よけ」に似ています。)特に、夏場は、効果を実感します。ホームセンターなどで、1,000円以下で売っていますよ。我が家でも、室外機の上に、アルミの反射板を取り付けてから、エアコンの効きが、よくなりました。すぐに効果が実感できるので、おすすめです。
冷蔵庫の電気代って安くなるの?
冷蔵庫の場合は、コンセントを抜くわけにはいかないですよね。それでも、ちょっとした工夫で、電気代を節約することができます。
冷蔵室の節約方法とは?
冷蔵室の節約術のポイントは、「詰め込み過ぎない」ということです。冷風で、効率的に食品を冷やすためには、風が当たらなければなりません。詰め込み過ぎていると、うまく食品に冷風が当たらず、なかなか冷えないんです。そうなると、冷蔵庫は、庫内の温度を下げようと、さらに電力を使ってしまいます。それで、冷蔵庫には、ほどほどに物を入れましょう。
我が家では、冷蔵庫のドアを開けた時に、すべての食品が見える程度に入れるようにしています。(詰め込みすぎて、冷蔵庫の奥の方に何があるのか見えない、ということがないようにしています。)必要なものをサッと取り出せますし、効率的に冷やすことができるので、おすすめです。
冷凍室の節電方法とは?
一方、冷凍室では、凍った食品が、お互いに保冷剤の役割を果たしてくれます。それで、冷蔵室とは違い、きれいに詰め込んでおくと、ドアの開け閉めの際に、温度の上昇をおさえることができます。結果的に電力の消費量もおさえられるんです。
トイレでも電気代を節約!?その方法とは?
トイレで、温水(暖房)便座を利用している方も多いはず。
意外と知られていないんですが、機種によっては、「タイマー」で節電できるんです。たとえば、ほとんど利用しない夜中は便座のヒーターを切っておくことができる機種もあります。初期設定ですと、24時間、稼働する設定になっているかもしれません。それでは、もったいない。一度、確かめてみてはいかがでしょうか。
また、便座のふたを閉じると節電になります。TOTOによると、暖房便座のふたを閉じるだけで、「約30パーセント」節電できるそうです。暖房機能のある便座を利用しているなら、必ずふたを閉めるようにしましょう。これだけで、かなりの節電になるんです!
照明の賢い使い方とは?
わたしが、電気の勉強をして知ったことの一つは、「ランプの入切の際は、ほとんど電力を消費しない」ということです。ある人は、「スイッチを入れたり、切ったりすると、電気代が高くなる」と考えています。しかし、実験をすると分かるんですが、実際には、スイッチの入切では電力の消費はほとんどないんです。
それで、照明が必要ない時は、こまめに消すと節電になるんです。
ただし、蛍光灯の場合は、あまりにひんぱんにスイッチを入れたり、切ったりすると、ランプの寿命が短くなりますので、注意してください。節電になっても、蛍光灯が早く消耗してしまっては、意味がないですからね。
さらに、照明機器を定期的に掃除することも節電につながります。照明にホコリや汚れがつくと、明るさが低下します。こまめに清掃して、照明が十分な能力を発揮できるようにしてあげましょう。
窓ガラスに〇〇するだけで、電気代がお得に?
窓ガラスに「プチプチ」を貼ると、断熱効果があるんですよ。梱包材にも利用されるものですので、一度は見たことがあるのではないでしょうか。窓ガラスに貼る専用の商品もありますし、梱包材として利用する「プチプチ」を利用することもできます。
方法は、簡単!プチプチを両面テープで窓ガラスに貼るだけです。これで、断熱してくれます。暖房器具を利用しなくて良いというほどの効果はありませんが、断熱を体感できるぐらいの効果はあります。
ホームセンターなどには、窓ガラスに貼るための「プチプチ」も売っています。絵が書いてあったり、おしゃれな感じの商品もあったりしますので、お好みで利用すると良いと思います。
ちなみに、梱包材の「プチプチ」と、窓に貼るための専用の「プチプチ」は、微妙に構造が違います。より断熱効果があるのは、窓専用のものです。ご家庭の状況に合わせて、選んでみてくださいね。
家電を買い換えるほうが節約になることも!
最近の家電は、十数年前の商品と比べて、格段に節電できるようになっています。ただ、家電販売店も“商売”なので、広告だけで判断しないことは大切です。新商品を購入するのが、本当に節約になるのかしっかり計算しよう。
たとえば、1年間で1,000円の省エネになる商品があるとします。10年利用すると1万円節約できる計算です。しかし、その商品が10万円するとしたらどうでしょうか?トータルで、本当に節約になっていますか?
もしかすると、今、持っている家電を利用し続けた方が節約になる可能性もありますので、しっかり計算してから購入しましょう。
たしかに、最新のエアコン、冷蔵庫、洗濯機などは、かなり省エネを意識しています。同時に、商品によっては、数年前の省エネ効率と大して変わっていないものもあるようです。それで、家にある家電と、購入しようと思っている家電をよく比べて、全体として、節約になるのはどちらなのかをよく考慮して、買い替えを検討すると良いでしょう。
LED照明はおすすめ
「家電」というほど、大きなものではないですが、LED照明はかなりの節約になります。わたしも、学校で実験して驚いたのですが、白熱電球とLEDの消費電力の比較です。
電球では、消費電力が全く違います。白熱電球1個の消費電力で、LED照明が7個も利用できるんですよ! それで、白熱電球が切れたなら、積極的にLED照明に変更することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?この機会に、電気料金を少しでも下げるために、いろいろと見直してみるのはいかがでしょうか?日頃の小さな努力やちょっとした工夫で、大きな節約につなげることができます。ぜひ、試してみてくださいね!
最後まで、記事を読んでくださり、ありがとうございました。
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