初めまして!節約大好きかーりーです!今回はご縁があって、寄稿記事を書かせていただくことになりました。旅行が大好きで、「いかに安く良い旅ができるか?」をとことん追求し、国内外問わず色々な場所に足を運んでいます。
そんな旅好きの私がおすすめるのが、誰もが一度は聞いたことがあるであろう”青春18切符”。知っているけど、実際に使ったことがある人はそれほど多くないのではないでしょうか?
「使い方が複雑そう」
「本当にその日のうちに目的地に着けるの?時刻表調べなきゃ……」
そんなことを考え出すと、「めんどくさい!もう飛行機か新幹線でいいや!」って諦めちゃうんですよね。私も前までは”青春18切符は使い方が難しそう”と勝手に思っていたのですが、実際に使ってみると、そのシンプルさに驚き、なんで今まで使わなかったんだろう……と後悔しました。
この記事では、青春18切符の基本的なルールの説明と、東京駅から大阪駅までの公共機関別の所用時間の比較をしています。
青春18切符を使ってみたかったけど結局使ったことがない、と言う人にこそぜひ最後まで読んでもらいたいです。
青春18切符の使い方
青春18切符の基本ルール
青春18切符とは、JR全線が5日間乗り放題になる切符のことです。連続した日付じゃなくてもいいので、利用期間内であればいつでも使えます。
ルールはとてもシンプルで、その日初めて電車に乗るときに駅員さんに日付の入ったスタンプを押してもらうだけ。その後は、その切符を見せるだけで改札を通れます。1日の間であれば何度でも乗り降りできるので、途中下車も気軽にできるのがポイント。JRの普通列車と快速列車限定ですが、会社問わず日本全国どこでも使えます。
「5日分もいらないよ!」っていう人もいるかと思いますが、その場合は、
・複数人で分け合う
・残った分を金券ショップで売る(逆も然り)
ことができるので、使い方次第ではかなりお得に使うことができますよ。
利用期間
青春18切符はいつでも使えるわけではなく、毎年決まった時期に”限定発売”されます。学生の長期休みに合わせているので、利用期間は、以下のとおりです。
- 春 3/1〜4/10(3/31)
- 夏 7/20〜9/10(8/31)
- 冬 12/10〜1/10(12/31)
※()内は発売期間
たまに「18歳以下しか買えないんじゃないの?」と聞いてくる人がいますが、誰でも買えるので心配はいりません。
青春18切符は、期間内であれば、JR駅のみどりの窓口で簡単に購入することができます。
料金
青春18切符は、1枚5日分で11,850円です。つまり1日あたり2,370円。日帰り旅行で、片道1,185円以上かかる場所なら使わない手はありません。少し遠くに行こうと思ったら2,370円なんてすぐにいってしまうので、上手く発売期間に当たれば使ったら絶対にお得です。
ちなみに、JRの営業キロ数から普通運賃を割り出したところ、80㎞の距離が、普通1,185円に該当します。
東京駅から80キロ圏内の駅とは
距離だけではわかりにくいので、東京駅や大阪駅から80キロ圏内だとどのあたりなのかをまとめました。
参考:東京駅や80キロの距離にある駅
- 東京駅⇒小田原駅 (83.9キロ)
- 東京駅⇒小山駅 (80.6キロ)
- 東京駅⇒高崎駅 (105.2キロ)
- 東京駅⇒大月駅 (87.8キロ)
参考:大阪駅からの80キロの距離
- 大阪駅⇒姫路駅(87,7キロ)
上記に記載した駅よりも、普通列車や快速列車を利用して遠くへ移動する場合には、青春18切符がおすすめです!
【東京→大阪を比較してみた】青春18切符vs新幹線vs飛行機vs夜行バス
この章では、東京から大阪まで各公共機関を使って移動したときに、どのくらいの時間がかかるのか、実際に時刻表を調べてまとめてみました。
【仮定:朝8時出発、東京駅から大阪駅まで】
新幹線
- 08:00 東京駅発(13,620円)
- 10:48 新大阪駅着
- 10:01 新大阪駅(160円)
- 11:05 大阪駅
(所用時間)3時間05分
(費用)13,780円
メリット
- 圧倒的に早い
- 乗り換えが他の公共機関よりも少ない
デメリット
- 費用が高い
こんな人におすすめ
- お金がかかっても移動時間を減らしたい
新幹線移動の特徴
当たり前ですが、新幹線での移動は楽です。ただ、運賃が高いので、学生やフリーターにとっては痛い出費ですよね。
実は私、28年間生きてきて3回しか新幹線に乗ったことがありません。お金はないけど時間はあるので、移動手段で新幹線という選択肢がそもそもないんです。(お金持ちになって、新幹線のグリーン車でビール片手に移動したい……!)
飛行機(LCC)
- 08:10 東京駅発(リムジンバス 1,000円)
- 09:15 成田空港着
- 11:35 成田空港発(飛行機 6,753円〜)
- 13:25 関西空港着
- ランチ
- 14:26 関西空港発(電車/関空ちかトクきっぷ
- 利用 1,000円)
- 15:28 大阪駅着
(所用時間)7時間28分
(費用)8,753円〜
メリット
- 公共機関に乗っている時間が短い
- 旅行気分を味わえる
デメリット
- 乗り換えが多い
- 待ち時間など無駄な時間が多い
こんな人におすすめ
- 目的地が飛行機でしかいけない
- 新幹線で4時間以上かかる
- 空港の近くに住んでいる
■飛行機(LCC)移動での特徴
最近では格安航空会社(LCC)も多く出てきているので、飛行機がより身近なものになってきています。私もLCCはよく利用するのですが、朝早い便しかないのが不便なところ。
飛行機は確かにいいのですが、基本的に空港が街の中心から離れていることが多いので、空港に行くまでが大変です。
また、国内線であっても離陸の1時間前には空港に到着していなければいけないので、どうしても待ち時間が長くなってしまいます。一見1番手っ取り早い方法に感じますが、トータル7時間半弱かかります。
乗り換えの際も荷物を持ってあちこち歩かないといけないので、東京大阪間など中距離の場合は飛行機は向いていません。
夜行バス
※出発時間の縛りなし
- 24:10 東京発
- 06:45 梅田着
(所用時間)6時間35分
(費用)3,000円〜 ※閑散期
メリット
- 睡眠しながら移動できるため時間を有効活用できる
- 値段が安い
デメリット
- 眠れなかった時がきつい
こんな人におすすめ
- どんな場所でも眠れる
- 目的地で早朝から予定がある
■夜行バス移動の特徴
「とにかく安く旅がしたい」という人は、夜行バスと青春18切符の2択になります。昔は私も夜行バスを使うことが多かったのですが、年を重ねるにつれて、バス車内で眠れなくなってきたので、最近ではあまり利用しなくなりました。
車内で眠れなかった時の絶望感は半端ありません。到着日に1日中身体がしんどいのは辛いですよね。
また、早朝に着くことになるので、お店が開く時間までの時間の潰し方に結構悩んだりします。
青春18切符(JR線 普通列車での移動)
- 08:18 東京駅発
- 09:53 熱海駅着
- 09:59 熱海駅発
- 11:15 静岡駅着
- 11:21 静岡駅発
- 12:32 浜松駅着
- ランチ
- 13:20 浜松駅発
- 13:55 豊橋駅着
- 14:02 豊橋駅発
- 15:32 大垣駅着
- 15:37 大垣駅発
- 16:12 米原駅着
- 16:17 米原駅発
- 17:42 大阪駅着
(所用時間)9時間24分(合計5回乗り換え)
(費用)2,370円(1日分での利用)
※通常運賃/9,510円(東京駅⇒大阪駅)
メリット
- 最安値で大阪まで行ける
- 途中の駅で乗り降り自由
- 景色を楽しめる
- とにかく安い
デメリット
時間がかかる
乗り換えが多い
こんな人におすすめ
・途中下車をしたい
・長時間移動が苦ではない
・とにかく安く旅がしたい
・2,370円以上の距離を移動する
青春18切符での移動の特徴
青春18切符はJR線乗り降り自由のフリーパスです。電車に乗っていて気になる場所を見つけたら、いつでも電車を降りてその場所を散策することができます。
安さを追求するのであれば、青春18切符がダントツで1位です。ランチの時間を取っても、飛行機と2時間程度しか変わらないのは想像していなかったのではないでしょうか?
普通列車と快速列車にしか乗れませんが、電車の旅を楽しみたい人や長時間の移動が苦にならない人にはとってもおすすめです!
浜松駅での途中下車モデルプラン
ランチの時間に1時間もあれば、駅周辺でできることはたくさんあります。
今回の浜松駅を例に見れば、駅から徒歩0分の場所に有名餃子店「石松」があります。駅に併設されているエキマチ内にあるので、移動時間もいりません。
エキマチには飲食店以外にも、服やお土産屋さんもあるので、時間潰しにはもってこい。青春18切符は乗り降り自由なので、予め駅周辺を調べておくとより楽しめます。
青春18切符だけじゃない!お得な切符3選
東京フリーきっぷ
東京フリーきっぷとは、東京23区内のJRの普通列車、地下鉄、都電、都バス、日暮里・舎人ライナー全てが乗り放題になる太っ腹なパス。
都内は楽しめる場所が分散しているので、1日でいくつかのエリアに行く予定があるなら、この東京フリーきっぷは断然お得です。
東京にはいくつものフリーパスが存在するのですが、都電だけ、東京メトロだけなど縛りが多く、東京に慣れていない人にとってはかなり複雑。私も最初の頃は、東京メトロと都電の違いが分からず、何度も自動改札で引っかかりました。(笑)
東京フリー切符の公式サイトはこちら
箱根フリーパス
箱根フリーパスとは、新宿(その他主要駅)から箱根までの往復乗車券+箱根を走っている様々な乗り物が2〜3日間乗り放題になるパスです。※特急ロマンスカーは別途料金が必要。
2日券か3日券しかないのですが、日帰りの場合でも、たくさん移動する予定であればお得な場合もあります。
このパスの嬉しいポイントは、提示をするだけで箱根内にある施設で割引を受けることができる点。「箱根の観光を思いっきり楽しみたい!」という方は、その都度券を購入するよりもお得なことが多いので、箱根旅行の前はチェックしてみてください!
箱根フリーパス公式サイトはこちら
レール&レンタカーきっぷ
レール&レンタカーきっぷとは、駅レンタカーを利用する人でJRを使って現地まで行った場合、同乗者全員のJR線乗車券が20%割引になるきっぷです。(特急料金やグリーン料金等は10%割引)
同乗者全員なので、人数が多ければ多いほどグループ全体の割引額は大きくなるのでお得です!
レール&レンタカーきっぷ公式サイト
青春18切符&お得な切符を使って賢く移動しよう
青春18切符は、時間があって移動時間が苦ではない人にとってはかなりおすすめの切符。車窓から見える景色が変わりゆく様子、隣に座った人との何気無い会話を楽しめるので、私は鈍行旅が大好きです。
「移動時間=苦痛」と思っている人はたくさんいるかもしれませんが、視点を変えればいくらでも楽しい時間にすることはできます。
敢えて時間がかかる移動手段を選び、日常の慌ただしい生活を忘れて、思う存分旅を楽しんでみてください。
青春18切符以外にも、お得な切符やパスはそこら中に溢れているので、旅の前にしっかりと調べましょう!
この記事を書いていただいたカーリーさんのブログはこちらです。