こんにちは、四葉かなえです。(運営ブログ:四葉かなえ)
30代2児の子持ち、家事と育児に翻弄され、を運営している主婦ライターです。
ズボラで怠け者、でも自分を楽にするためなら頭を働かせようとする、工夫の虫です。手抜きのプロとも言います。
一家に一台、必ず備わっている冷蔵庫。
今どきの冷蔵庫は収納力が増え、ポケットも充実し、使い勝手抜群です。
しかし、裏を返せば余分なものまで収納できてしまい、必要以上に多くのものを溜め込んでしまいます。
使い方によっては、冷蔵庫が生ゴミを貯める場所になりかねないのです!
それはどういうことなのか、以下で詳しくお話します。
見直そう、冷蔵庫の中身!
賞味期限の切れたお惣菜、使わなかった調味料、しなびた野菜…など冷蔵庫の中に、そんな生ゴミを蓄えてはいませんか?
私の実家の冷蔵庫は、まさにその代表格のような存在でした。整理整頓がされておらず、どこに何が入っているのかもわからない。しょっちゅう出てくる生ゴミたちを、子供ながらに呆れ半分で眺めていた記憶があります。
冷蔵庫がいっぱいだとモノの管理がおろそかになります。少なくとも、私はどこに何が入っているのか把握できなくなるし、無駄が生じます。
冷蔵庫は、食品の鮮度を保って保管する場所であり、放置して腐らせる場所ではありません。
冷蔵庫の中身をきちんと管理すること、「もったいない意識」を持つことで、ゴミはなくすことが出来ますよ!
家庭用の冷蔵庫は、大きく3つあるいは4つの部屋に分かれています。
冷蔵室、冷凍室、野菜庫、プラスアルファで製氷室、小さな冷凍室などですね。
この中で、最も大きなスペースをしめ、かつ生鮮食品、残り物などの雑多な食品が入るのは一番上の「冷蔵室」です。冷蔵室に入るのは、以下のような食品です。
- 肉・魚
- 乳製品、納豆、卵等に代表される生鮮食品
- 残ったご飯やおかず
- 水、お茶、牛乳等の飲料
- 調味料
- 既製品のサラダやお惣菜、漬物等
細かく上げればきりはありませんが、だいたい上記のいずれかに当てはまります。
この中で、主婦が特に気をつけているのは「肉・魚」「生鮮食品」「残り物」です。
いずれも、数日で傷んだり腐ったりして食べられなくなってしまいますので、これらは目につくところに置いてあることが多いと思います。
たった数日で変質してしまうため、油断禁物の一群と言えるでしょう。
そして、ここからがミソ。
注意すべきは主婦があまり気に留めていない「飲料」「調味料」「既製品の惣菜等」です。
注意が向いていない=ゴミになる確率が高い、ということですがそれはなぜか?
分類別:冷蔵庫の中のゴミ予備軍を知ろう!
ペットボトル飲料の飲みかけがゴミ予備軍に!
「飲料」の中でゴミになる確率が高いものは、飲みかけのペットボトル飲料です。
賞味期限が短く、すぐに消費してしまう牛乳などは問題ないのです。
飲みかけのペットボトルを冷蔵庫に入れておいて、当の本人は忘れてしまい、放置…。
1〜2週間経ってから「これ、誰の?捨てるしかないね!」なんてことは、ありがちな失敗です。
使い切れる?調味料のゴミ予備軍
次いで「調味料」。
たまにしか使わないのだけど無いと寂しい、そんな調味料ありませんか?
わさびやからし、柚子胡椒、コチュジャン、面白くて買い集めたけど、使わない…なんてものもありますよね。
夏場しか使わない、冬の鍋物の時期にしか使わないという、季節ものも意外に多いのが困りもの。気づけばあっという間に一年が過ぎ、翌年に気づいてビックリ!
チューブのからしはおでん用、わさびは同じく刺し身用、瓶入りキムチの素はお鍋に一度使ってそれっきり。
あ、もちろん全て翌年にゴミとなりました。
小さなものですが、チリもつもれば。
見つけるたびに「もったいない!」と、悔やんだものです。
まだ大丈夫が間違いの元!惣菜等のゴミ予備軍
最後に「既製品の惣菜等」についてです。
真空パックのおかずや、キムチ等の漬物、一般的には2週間から1ヶ月程度と、比較的長持ちするものが多いです。しかし、この「比較的長持ち」という思いが、仇となります。「いつか食べよう」「まだ日持ちするから大丈夫」そう思いながら、あっという間にひと月、ふた月が過ぎていて、結局は無駄になってしまうのです。
野菜室、冷凍室にも、ゴミ化してしまう食品は潜んでいます。
問題は、やつらが「潜んで」しまうことにあるのです。
冷蔵庫に不要なものは入っていない?
今どきの冷蔵庫は、大容量がウリです。
今年の夏、我が家はたまたま冷蔵庫を買い替えました。大人3人、子供2人の我が家に勧められたのは、450リットル超の冷蔵庫。
(タイトルの上に記載した写真が我が家の冷蔵庫です。)
それまで使用していたのは20年近く前に購入したもので、300リットル満たなかったので1.5倍以上!いや、すごいの一言です。
大容量は、もちろん便利です。しかし、それすなわちモノの管理が大変になるということ。
世の中の傾向は、断捨離、ミニマリストなど、整理整頓をし、本当に必要なものだけを手元に残す考え方に傾きつつあるのですから、冷蔵庫もそれにならうべきだと思うのです。
とは言っても、何でもかんでも減らせばいいってものでもないし…。
そうなった時、ポイントとなるのは「冷蔵庫の中には何がどの程度入っていれば良いのか?」ということです。
それを考えるとき、欠かせないのは買い物とのバランス。
買い物に行く頻度と合わせて、我が家のベストな冷蔵庫の中身と買い物サイクルを公開します。
我が家のベストな買い物サイクル
- 食品を買いに行く頻度=2日に1回
- 1回の買い物で購入する食材=2日分(6食×人数)
買い物のコツ
- 肉、魚は必ず2日で使い切る量を購入する
- 毎日食べるものは、足りなくなったら2日で使い切る量を買い足す
- 買い物に行く前に、必ず冷蔵庫の中身をチェックする
- 買い物をしながら、2日分の献立を大まかに考える
冷蔵庫内の中身
- 肉・魚は2日分のみ
- 生鮮食品も2日分のみ
- 残り物のおかずやごはんは、一日以内に消費する
- 飲料は、毎日飲むものを除いて一本ずつ
- 調味料は、最小限に留める
- 既製品の惣菜、漬物等は2日で食べきる量+1個にする
冷蔵庫内をスッキリ整えておけば、余分な食品を置くことがなくなり、ゴミになるのを防げます。
また、食品が物陰に「潜む」「隠れる」スペースを無くし一望できるようにすることで、管理が行き届くようになるのです。
献立を考える苦労、食品の鮮度を保つことなどを考え、買い物は2〜3日に一回がベスト。
週末まとめ買いが定着している場合は、その間に食品が傷むリスクは大きくなりますので、注意が必要です。
賞味期切れを防ぐ!賞味期限の見える化
冷蔵庫で食品が傷むのは、管理が行き届いていないからです。
傷むのを防ぐには、以下の3つを徹底することが重要になります。
- モノを減らす
- 食品の賞味期限、野菜の鮮度の見極め方を知る
- 食品が傷む前に使い切る
さきほど、①モノを減らすについて解説しました。
ここからは「②食品の賞味期限、野菜の鮮度の見極め方を知る」について、見ていきましょう。
野菜以外の食品に、ほぼもれなくついてくる「賞味期限」「消費期限」という、鮮度の表示。食品を廃棄する際の目安として、見逃してはいけません。
ところが、親切に表示がされていてもモノの管理が行き届いていないと、せっかくの表示を見落としてしまいます。
また、家庭で出る「残り物」については、当然ながら賞味期限の表示はありません。
それは野菜についても同様です。
ここでは、食品を「賞味期限等の表示がある食品」「家庭で出る残り物」「野菜・果物類」という3つのグループに分類し、それぞれの管理方法を学んでいきましょう。
賞味期限等の表示がある食品
注意事項
賞味期限等の表示がある食品は、賞味期限に注意しながら管理します。
当然ながら、賞味期限等が過ぎていれば即廃棄の対象となるわけです。
また、賞味期限等の範囲内であっても、開封後、相当な日数が経過している場合、この限りではありません。
食品そのものの鮮度を確認し、見た目、臭い、味に変化はないかという見極めが必要です。
管理方法
- 賞味期限が見やすいよう、冷蔵庫内を整理整頓しておく
- 肉・魚は、チルド室に保存し、必ず賞味期限内に使い切る
- 賞味期限が2〜3日以内に迫った食品は、優先的に使用するよう心掛ける
- 冷蔵庫内で早く消費したほうが良い食品を置く場所を決めておき、管理が行き届くようにする
- 例えば百均のカゴを利用したり、一番目につく棚にまとめる等、無駄が出ないように工夫する
家庭で出る残り物
注意事項
ごはんや煮物、サラダなど、家庭で出る残り物は、賞味期限の表示がありません。
いずれの場合も、冷蔵庫で管理するなら1日以内に食べきるのが良いでしょう。
残り物のタッパーが複数ある場合は、優先順位を決めて、タッパーの側面や蓋等に日付や優先順位を書いて貼っておくと、ひと目でわかるようになるのでおすすめです。
当然ながら、鮮度の保証はありませんから、鮮度の見極めが必要になります。鮮度の確認は、見た目、臭い、味がポイントですので、それらに変化はないか常に注意深く観察してください。
管理方法
- 残り物のタッパーは3個以内など、管理が行き届くようにする
- 冷蔵庫にしまってから、1日以内に食べ切るようにする
- 早く食べたほうが良い食品は、一番目につく棚にまとめる、優先順位がわかるようにメモを貼る等、無駄が出ないよう工夫する
野菜・果物類
注意事項
野菜室の中も、常に見やすいように整理整頓を心掛けましょう。
キャベツ、白菜、大根等、大きな野菜は奥に収納し、ニンジン、ピーマン、ナス等の小ぶりな野菜が埋もれないように注意します。小ぶりな野菜や、傷みやすい葉物野菜は、仕切られたスペースや、野菜室内のカゴに入れると良いでしょう。
鮮度の見分け方
<葉物野菜>
- 買う時には、葉っぱがシャキッとしている物を選ぶ
- 葉っぱの先が縮れてきたり、変色してきたら要注意
- しなびたり、葉っぱがドロドロと溶け出してきたら、処分する
<きのこ類>
- 買う時にはキノコの笠を見て、ツルッとしたものを選ぶ
- 笠にシワが出たり、変色してきたら要注意
- しなびてクシャクシャになった、笠や軸が変色した場合は処分する
<根菜>
- 買う時は、皮がツルッとしているものを選ぶ
- しなびてきたり、変色してしまった場合はダメな部分を取り除く
<イモ類>
- 買う時は、変色がないか、しなびていないかよく見る
- じゃがいもに芽が生えた場合は、有毒なので取り除く
- しなびてきた、皮が変色してきた、水が出てきた場合は、皮をむいてみて、黒くなった部分を取り除きすぐに使用する
いま、冷蔵庫にある食品を、残らずトコトン使い切る!
上手な管理方法、買い物のコツを学んだら、最後は「冷蔵庫の食品を使い切ること」を本気で考えてみましょう!
本気で一切のムダを無くし、必ず使い切ると思えば、冷蔵庫から生ゴミが出ることはほぼなくなります。
「使い切る」これ、意識していないと以外と出来ないもの。
食品を上手に使い切るためには、まず冷蔵庫の中身を把握しましょう。次いで、現時点で早く消費したほうが良い食品の優先順位付けがきちんとできていないといけません。
それを踏まえて、一切の無駄を出さずに使い切る「食品使い切り術」をご紹介します。
無駄無く使う、食品使い切り術
準備・買い物
・買い物に行く前、冷蔵庫の中身を必ず点検し、足りないもの・1〜2日以内に必ず消費したい食品を把握する
・優先的に消費したい食品を使って、どんな献立が考えられるか想像する
・買い物をする際、まずは足りないものを買い足す
・次に、優先的に消費したい食品を使った献立を想像しながら、メニューに合わせて必要なものを買う
・お買い得品、特価品等を買う場合、無駄にならないかをよく考える
ちなみに、私は忘れっぽいので買い物に行く前に必ず「買い物メモ」を作ります。古典的ですが、間違いない!
冷蔵庫の中身をチェックし、まずは足りないものをメモメモ。次に、今ある食材の中で最優先に使用する食材をターゲッティング!その食材を活かしたメニューを考えて、足りないものをメモに追加。このひと手間で、買い漏れが防げて最小限の買い物を無駄なく活かせるようになります。
使い切りメニューの考え方
- 優先的に消費したい食品を中心に、メニューを組み立てる
- その際、足りない食品があればまず「代用できないか」を考える
- 長ネギがなければ玉ねぎで代用する、レタスの代わりに千切りキャベツを用意するなど、少しの工夫で代用が可能になる場合は積極的に代用すると良い
- 手の込んだメニューを1品作るより、手軽にできるメニューを2〜3品用意するほうが無駄なく使い切ることができるので、メニューもうまく使い分ける
我が家の食材活用メニュー
限られた食材でおいしいおかずを作るための、「食材活用メニュー」をご紹介!
もやし×豚ひき肉=「ご飯がすすむ、もやし炒め」
こちらは、豚ひき肉ともやしがあれば、すぐできます!
玉ねぎのみじん切り、しいたけのみじん切り、おろしショウガ少量、豚ひき肉をゴマ油で炒めます。そこにもやしを加え、塩コショウ、しょう油、お酢少量で味付けします。
簡単すぎるのにご飯がススム。我が家の鉄板メニューです。
キャベツ×玉ねぎ×ニンジン×コンソメ=「具だくさん野菜スープ」
キャベツが使い切れない時には、半玉分位を一気に煮込んで野菜スープに!
玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、しめじなどをコンソメで煮込むだけという手軽さ。この時、キャベツの芯も玉ねぎのように刻んで入れてOK。お好みで冷凍コーンやマカロニを加えても良いですね。
コトコト煮込めば、野菜がぎっしり詰まった栄養満点スープの出来上がりです。
じゃがいも×ピーマン×ケチャップ=「お弁当にも!バーベキューポテト」
一個だけあまったピーマンの使い道に困った時は、コレ。じゃがいもを短冊切りにして、レンジで温め火が通りやすくします。刻んだピーマンと共に油で炒め、ソース、ケチャップ、塩コショウで味付けしましょう。
焦げないように気をつけながら、ケチャップソースを絡めて完成。
おつまみにもなる、バーベキュ−ポテトは大人も子供も病みつきのおいしさ!ぜひ、試してみてください。
まとめ
冷蔵庫から、生ゴミは出さない!
冷蔵庫の中のものは、全て使い切る!
「使い切る」意識を持つことで、買い物も調理も「無駄無く・効率よく」を目指すようになり、結果、主婦力の向上に繋がります。
ムダがなくなれば、食費も抑えることが出来る!
相乗効果で、冷蔵庫美人を目指してみては?
あなた自身の主婦力アップ、料理の上達という嬉しい効果が得られる「食品使い切り術」。考え方一つで、家計を大幅に助けることに繋がります。
冷蔵庫の中に何があるのか、まずは点検してみてください。
きっと、新たな発見が次々出てきますよ。
今回寄稿いただいた、四葉かなえさんのブログです。